成果報酬型広告の「成果地点」はどう決める?申込・面談・成約の違いを解説

成果報酬型広告(アフィリエイト広告)を始める際に、非常に重要になるのが「成果地点」の設定です。
成果報酬型広告は、その名前の通り「成果が発生した場合に広告費を支払う」広告手法ですが、何をもって成果とするかは広告主によって異なります。
例えば、不動産投資サービスの場合、
「WEBからの申込」を成果とするのか。
「オンライン面談の完了」を成果とするのか。
あるいは「実際の契約」を成果とするのか。
成果地点をどこに設定するかによって、成果報酬単価だけでなく、掲載するメディアの種類や獲得できる件数、ユーザーの質まで大きく変わります。
今回は、成果報酬型広告を始める際の「成果地点」の考え方について解説します。
そもそも「成果地点」とは?
成果地点とは、広告主がメディアに対して成果報酬を支払う条件のことです。
ECサイトであれば「商品購入」、クレジットカードであれば「カード申込」や「カード発行」、不動産投資であれば「資料請求」「WEB申込」「面談完了」などが成果地点として設定されます。
例えば、
成果地点:WEB申込
成果報酬:10,000円
という広告の場合、メディア経由でユーザーがWEB申込を行うと1件の成果が発生し、広告主は成果に応じた広告費を支払います。
非常にシンプルな仕組みですが、実際の成果報酬型広告の運用では、この「どこを成果地点にするか」がとても重要です。
「申込」を成果地点にするメリット・デメリット
最も分かりやすい成果地点のひとつが「申込」です。
広告をクリックしたユーザーがWEBサイトから申込を完了した時点で成果となります。
ユーザーからすると、WEB上で必要事項を入力するだけなのでハードルが低く、成果件数を増やしやすいのが特徴です。
また、メディア側から見ても成果が発生しやすいため、比較サイトやSEOメディア、メールマガジン、SNSなど、さまざまなメディアへ掲載を広げやすくなります。
一方で、広告主側から見ると「申込=売上」ではありません。
例えば不動産投資サービスであれば、
広告を見る
↓
WEBから申し込む
↓
電話などでヒアリング
↓
面談予約
↓
面談
↓
商談
↓
契約
といった流れになります。
申込を成果地点にした場合、申込後に連絡が取れないユーザーや、サービスの対象条件を満たしていないユーザーについても成果が発生する可能性があります。
そのため「申込件数は増えたものの、実際の売上につながらない」ということも起こります。
「面談完了」を成果地点にするとユーザーの質を高めやすい
不動産投資や人材紹介、オンライン診療など、申込後に面談やカウンセリングなどが発生するサービスでは、「面談完了」を成果地点にする方法もあります。
例えば、
成果地点:オンライン面談完了
成果報酬:40,000円
という形です。
WEB申込ではなく、実際にユーザーが面談まで参加した場合のみ成果報酬を支払います。
広告主にとっては、単純な申込よりも売上に近いユーザーに対して広告費を支払えるため、費用対効果を管理しやすくなります。
さらに、
「面談完了+年収700万円以上」
「面談完了+本人確認書類の提出」
など、サービスに合わせて成果条件を設定することも可能です。
特に一定の年収や職業などの条件がサービス利用に影響する金融・不動産領域では、こうした成果地点の設計が広告効果を大きく左右します。
ただし、成果地点を深くすればするほど、メディア側から見ると成果発生のハードルは高くなります。
そのため、申込成果よりも高い成果報酬単価を設定するなど、メディア側にも掲載するメリットがある条件を設計することが重要です。
「成約」を成果地点にすれば広告主のリスクは最も低い?
それでは、実際に売上が発生する「成約」を成果地点にすれば一番良いのでしょうか。
広告主から見ると、成約したユーザーにだけ成果報酬を支払えば良いため、一見すると非常に効率の良い成果地点に見えます。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
成果地点が成約になると、メディア側から見ると広告掲載から成果報酬を受け取るまでのハードルが非常に高くなります。
例えば、
100人を広告主のWEBサイトへ送客
↓
10人が申込
↓
5人が面談
↓
1人が契約
というサービスの場合、成約だけを成果地点にすると、メディアは100人を送客しても1件しか成果報酬を得られません。
また、申込後の営業活動は広告主側が行うため、メディア側ではコントロールできない要素が増えます。
その結果、成果報酬単価が十分に高くなければ、メディアから「掲載しても収益になりにくい広告」と判断されてしまう可能性があります。
成果報酬型広告では、広告主だけではなく「掲載するメディアにとって収益性があるか」という視点も非常に重要なのです。
成果地点を深くすればCPAが下がるわけではない
ここは成果報酬型広告を始める際に、特に注意したいポイントです。
広告主側からすると、
「申込ではなく面談完了を成果にしたい」
「できれば契約したユーザーだけ成果にしたい」
と考えるのは自然です。
しかし、成果条件を厳しくすれば広告費が安くなるとは限りません。
メディアは、成果報酬単価だけではなく、
「どのくらいの確率で成果が発生するのか」
を見ています。
例えば、
A:申込成果 10,000円
B:面談完了成果 30,000円
という2つの広告があったとします。
Bの方が成果報酬単価は高いですが、申込から面談まで進むユーザーが20%しかいなければ、メディアから見ると実質的な収益性はAの方が高くなる可能性があります。
このように、成果報酬単価だけではなく「成果地点までの到達率」まで考えて条件を設計する必要があります。
成果地点は「広告主」と「メディア」の中間で考える
弊社では、成果報酬型広告の成果地点を考える際に、広告主側だけの都合で条件を決めないことが重要だと考えています。
成果報酬型広告は、
広告主
↓
ASP・広告代理店
↓
メディア
↓
ユーザー
という複数のプレイヤーによって成り立っています。
広告主にとって理想的な成果地点であっても、メディアにとって収益性が低ければ掲載は広がりません。
反対に、成果地点を浅くしすぎれば掲載メディアや成果件数は増えても、広告主の売上につながらない可能性があります。
そのため、
・最終的な顧客獲得単価はいくらまで許容できるのか
・申込から面談へ何%進むのか
・面談から成約へ何%進むのか
・メディアにいくらの成果報酬を還元できるのか
・競合サービスはどの成果地点・単価で出稿しているのか
などを確認しながら成果地点を設計する必要があります。
最初からひとつの成果地点に固定する必要はない
成果報酬型広告を初めて実施する場合、最初から完璧な成果地点を設定するのは難しいものです。
そのため、実際に広告を配信しながら調整していく方法も有効です。
例えば、まずは「WEB申込」を成果地点としてスタートし、
申込数
↓
有効申込数
↓
面談予約数
↓
面談完了数
↓
成約数
を計測します。
一定のデータが集まれば、「1件の面談を獲得するために何件の申込が必要なのか」が分かるようになります。
その数字をもとに、次のステップとして「面談完了」を成果地点とした広告メニューを設計することもできます。
また、SEOメディアでは申込成果、ポイントメディアでは面談完了成果など、メディアの特性によって成果地点を分ける方法もあります。
まとめ:成果地点は「どこまで広告で責任を持つか」を決めるもの
成果報酬型広告では、「成果報酬だから広告主のリスクが低い」と説明されることがあります。
もちろん成果が発生した場合のみ広告費が発生することは大きなメリットですが、成果地点をどこに設定するかによって、その意味は大きく変わります。
申込を成果地点にすれば、成果件数や掲載メディアを増やしやすくなります。
面談完了を成果地点にすれば、より売上に近いユーザーに広告費を投下できます。
成約を成果地点にすれば広告主側のリスクは抑えやすくなりますが、メディア側のハードルは高くなります。
大切なのは「できるだけ深い成果地点にすること」ではありません。
広告主の採算性と、メディアが継続的に広告掲載できる収益性のバランスを取ることです。
Mass Minorityでは、クレジットカード・証券・不動産投資などの金融領域を中心に、成果報酬型広告の企画・運用を支援しています。
「成果報酬型広告を始めたいが、成果地点や成果報酬単価をどのように設定すればよいかわからない」
「すでにアフィリエイト広告を実施しているが、申込後の有効率や面談率に課題がある」
といったご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。